創業から木炭や薪を取り扱ってきた東京燃料林産株式会社は、森の恵みをわけて頂きながら、平成25年の70周年を機に、これまで頂いてきた森の恵みへの感謝と共に、この大切な森を育み未来に受け継いでいく取組みをスタートさせました。
私たち日本人は縄文時代から森と深い関わりの中で生活してきました。
キノコや山菜、シカやイノシシなどを食し、時に木々を伐採して住居や道具を作り、火を熾して調理や暖をとるなど、森が育む恵みを大切に活かし、手入れをしてきた森を【里山】と呼び、これを親から子へ継承し、また地域の人々によって守られてきました。
環境省の記述では里山は「里地里山」と呼び、都市と原生的な自然との間に位置し、集落、農地(田んぼ)、雑木林、ため池、小川などで構成される二次的自然を中心とした地域を示します。基本的に人間の管理の下で形成されてきた里地里山ですが、第一次産業の営みを行うことで生物の多様性や生態系も維持できるものとなっています。
しかし、近年の里地里山地域での人口の減少や高齢化により、この地域の管理が難しくなってきました。
人の暮らしと共に形成される里地里山ですから、森林や農地の管理ができなくなると、そのサイクルが途絶え環境の悪化を招きます。
国産木炭の利用することで、木々の若返りを促し管理が適切に行われ、温暖化への対処、温室効果ガス削減も期待のできる里地里山の環境保全へとつながります。
私たちの取り組みで、未来に受け継ぐより良い環境保全に貢献できればと考えています。
以下では、当社が実際に取り組みを行っている地域をご紹介いたします。